カメラマンの手配、相場はいくらか|大阪で撮影を外注するときの費用と段取り

「カメラマンを手配してほしい」と言われて調べはじめると、金額の幅が広すぎて戸惑うと思います。1時間で終わる撮影と、1日かけて何十カットも撮る撮影が、同じ「撮影費」という言葉で並んでいるからです。

この記事では、カメラマンの手配にかかる費用が何で決まっているのかと、いつまでに何を決めておけば手配がスムーズかを整理します。大阪で撮影を外注する場合の、移動や駐車場といった地域の事情にも触れます。

目次

カメラマンの手配費用は「時間」か「カット数」で決まります

撮影の見積もりは、大きく2つの決め方に分かれます。

時間で決まる方式

「1時間いくら」「半日いくら」「1日いくら」と、現場に入っている時間で計算する方式です。時間内であれば何を撮ってもよい、という形が多くなります。

撮るものが決まりきっていない撮影、たとえばオフィスや店舗の様子、働いている風景、スタッフの表情などをまとめて撮る場合は、この方式のほうが計算しやすくなります。

カット数で決まる方式

「1カットいくら」と、納品する写真の点数で計算する方式です。商品を1点ずつ同じ条件で撮る場合など、成果物が数えられる撮影で使われます。

注意したいのは、この2つを並べて金額だけ比べても意味がないということです。時間制の見積もりとカット制の見積もりは、そもそも数えているものが違います。比べるなら「この金額で、どこまでが終わるのか」で並べてください。

見積書の各項目が何に対する費用なのかは、撮影の見積書、この項目は何のお金かで詳しく書いています。

同じ「1時間」でも金額が変わる5つの要素

時間制であっても、会社によって金額に差が出ます。差が出るのは、たいてい次の5つです。

1. 撮影時間で数えるか、拘束時間で数えるか

シャッターを切っている時間だけを数える会社と、集合から解散までを数える会社があります。機材の設置と片付けに30分ずつかかる撮影なら、この違いだけで1時間分の差になります。

2. 撮影枚数に上限があるか

時間内なら枚数を問わない場合と、納品点数に上限があり超過分が加算される場合があります。当日「もう少し撮っておきたい」となったときに効いてきます。

3. 明るさ・色の補正が含まれるか

撮ったままのデータを渡す形と、明るさ・色・傾きを整えてから渡す形があります。基本補正が別項目になっていると、あとから金額が動きます。

4. 出張費・駐車場代の扱い

距離で決まるのか、地域で決まるのか。駐車場代が別立てかどうか。大阪市内はコインパーキング以外に停める場所がない現場が多いので、ここは先に確認しておくと後で驚きません。

5. 撮った写真をどこまで使えるか

使用する媒体・期間・回数に制限があると、あとから別の用途に使いたくなったときに追加費用が発生します。「使用料」「二次使用料」という項目があるかどうかを見てください。

手配をスムーズにする、先に決めておきたい4つのこと

すべてが決まっていなくても相談はできます。ただ、この4つが分かっていると見積もりが早く出ます。

  1. どこに載せる写真か(ホームページ、採用サイト、会社案内、広告、SNS)。使う場所が決まると、必要な構図と縦横比が決まります
  2. 撮影場所と、当日その場所を使える時間。テナントや共用部は、撮影の可否と時間帯に制限があることがあります
  3. 写る人がいるかどうか。社員やスタッフが写るなら、本人への説明と同意が必要です
  4. いつまでに納品が必要か。公開日から逆算すると、撮影日をいつにすべきかが決まります

3については、社員・スタッフの写真をホームページに載せる前にで、肖像権と同意の取り方をまとめています。退職された方の写真をどう扱うかにも触れています。

大阪で手配するときに気をつけたいこと

移動時間を撮影時間に含めるかどうか

同じ日に2か所を撮る場合、移動そのものをどう数えるかで金額が変わります。大阪市内でも、梅田から堺、京橋から南港のように移動に時間がかかる組み合わせがあります。2か所以上を回るなら、順番と移動手段を先に相談してください。

機材を運び込めるかどうか

照明を使う撮影では、機材の搬入経路が必要です。エレベーターのないビルの上階、荷物用の入口がない店舗などは、当日になって時間を取られます。事前に建物の状況を伝えておくと、必要な人数と機材が決まります。

営業時間を止められるか

店舗やクリニックでは、営業中の撮影は人の映り込みを避けながら進めることになり、時間がかかります。開店前・定休日に寄せられるなら、同じ時間でも撮れる量が変わります。

初めて外注するときに、つまずきやすいところ

撮影の外注に慣れていない場合、次のような行き違いが起きやすくなります。

  • 「いい感じに撮ってください」で頼んでしまう … 何に使うかが分かれば、カメラマン側から構図を提案できます。逆に用途が分からないと、あとで「縦の写真が必要だった」となりがちです
  • 当日に撮るものが増える … 現場に入ってから「ついでにこれも」が積み重なると、時間が足りなくなります。増えそうなら、先に多めに時間を取っておくほうが結果的に安くつきます
  • 納品形式を決めていない … データの受け渡し方法、保管してもらえる期間、ファイル形式を先に決めておくと、公開直前に慌てません
  • 写る人への連絡が当日になる … 服装や身だしなみの準備ができません。撮られる側にとっても負担になります

「カメラマン派遣」「撮影代行」と呼ばれるサービスの違い

手配先を探していると、いくつかの呼び方が出てきます。名前は違っても、実際に現場へ来る人と、その人を誰が選んだかで整理すると分かりやすくなります。

カメラマン派遣会社・撮影代行会社

依頼を受けた会社が、登録しているカメラマンの中から担当者を割り当てる形です。全国対応や、同日に複数拠点を撮るような依頼に向いています。一方で、誰が来るかは当日まで分からないことがあり、打ち合わせをした人と撮影する人が別になる場合もあります。

マッチングサイト

撮影者を検索して個別に依頼する形です。金額の幅は広く、条件だけを見れば安く見えることもあります。ただし法人の撮影で必要になる請求書払いや、撮影指示書に沿った進行に慣れているかどうかは、人によって差があります。詳しくはカメラマンへの依頼の仕方|マッチングサイトと直接依頼の違いにまとめています。

撮影する本人へ直接依頼する

打ち合わせから撮影、納品まで同じ人が担当します。用途を最初に伝えておけば、当日の判断もその前提で進みます。関わる人数が少ないぶん、確認の往復も減ります。

どれが正しいということはありません。同じ日に全国5拠点を撮るなら派遣会社が向いていますし、1か所をじっくり撮って毎年更新していくなら直接依頼のほうが噛み合います。撮影の規模と、継続するかどうかで選んでください。

社内で撮る場合と、外注する場合の分かれ目

「社員が撮れば費用はかからないのでは」という検討もあると思います。実際、スマートフォンの写真で足りる場面はあります。分かれ目になるのは次の3つです。

  • 写真が「見られる場所」に置かれるか … 社内資料なら社内で撮って十分です。採用サイトのトップや会社案内の表紙など、初めて会社を知る人が最初に見る場所であれば、写真の印象がそのまま会社の印象になります
  • 撮り直しがきくか … 内覧会、式典、竣工直後のオフィスなど、その日にしかない状態は撮り直せません
  • 撮る人の時間をどう数えるか … 社員が半日かけて撮り、さらに選別と補正に半日かかるなら、その人件費は発生しています

逆に言えば、社内で撮れるものは社内で撮って、外注はここぞという場面に絞るのが、いちばん無駄が出ません。「全部お願いします」より「この5カットだけお願いします」のほうが、費用も時間も収まります。

よくあるご質問

急ぎで手配したいのですが、何日前までに連絡すればよいですか

空きがあれば直前でも対応できることがあります。ただし、撮る内容が決まっていない状態で当日を迎えると、現場で決めることが増えて時間が足りなくなります。用途と撮影場所だけでも先にお知らせいただけると、短い準備期間でも進められます。

撮影内容がまだ決まっていませんが、見積もりは出せますか

出せます。掲載するページや制作物を確認して、必要になりやすいカットと撮影時間をこちらから提案する形になります。決まっている範囲だけお知らせください。

制作会社です。エンドクライアントの撮影を依頼できますか

対応しています。撮影指示書や制作要件に合わせて進行します。撮影した写真は著作権ごとお渡ししているため、クライアントへの引き渡しや媒体の転用にあたって、こちらへ連絡や追加費用は必要ありません。

同じ日に複数の場所を撮ることはできますか

可能です。ただし移動時間の扱いを先に決めておく必要があります。場所と希望の順番をお知らせいただければ、現実的な組み方をご提案します。

永田フォトの場合

参考までに、永田フォトの考え方を書いておきます。

最初の1時間25,000円、追加1時間ごとに15,000円(交通費・税別)が基本料金です。時間内は撮影枚数に上限を設けていません。明るさ・色・傾きなどの基本補正と、オンラインでのデータ納品も基本料金に含みます。

使用料はいただいていません。撮影した写真は著作権ごとお渡ししており、使用する媒体・期間・回数に制限を設けていません。撮影後に用途が増えても、追加費用は発生しません。

撮影内容が決まっていない段階からのご相談にも対応しています。掲載するページや制作物を確認して、必要になりやすいカットと撮影時間をご提案します。制作会社様からのご依頼では、撮影指示書や制作要件に合わせて進行します。

料金の内訳は大阪のカメラマン派遣料金のページにまとめています。

まとめ

  • 手配費用は「時間で数える方式」と「カット数で数える方式」に分かれる。金額だけを並べても比較にならない
  • 同じ時間制でも、撮影時間か拘束時間か・枚数の上限・補正の有無・出張費の扱い・使用範囲で差が出る
  • 用途、場所と使える時間、写る人の有無、納期の4つが分かると見積もりが早い
  • 大阪では移動時間、機材の搬入経路、営業を止められるかが当日の効率を左右する

決まっている範囲だけでかまいませんので、まずはご相談ください。撮影内容が固まっていない段階からご一緒できます。

関連記事: 大阪で法人がカメラマンを探すとき、依頼先は4種類|向いている撮影と、頼む前に確認したいこと

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